手術先病院訪問&終戦日
8月15日
手術先病院の訪問日
そして、終戦日
この日は戦争が終わった日
昔、「日本のいちばん長い日」という映画を観て、この終戦日を迎えるにも日本で命懸けだったということを知りました。
今、平和な日々が送れているのも当たり前ではないという気持ちに改めてなる日だと思います。
テレビでは、多くの人が黙祷している様子が。
その姿を見て、
娘:「みんななにしてるの?」
私:「みんなお祈りしてるの」
娘:「お母さんが病気だから?」
この時私の病気のことを認識してること、お祈りと私の病気を繋げたことに驚きで普通に感心。
ただ、天皇陛下まで私の病気をお祈りされるとは畏れ多い…笑
けれど、このやりとりがとても愛おしく、『ああ、頑張って治療していこう!」とも思えました^ ^
午後から手術先の総合病院を訪問。
総合病院の待ち時間…
覚悟していましたが2時間…
先生とのやりとりは
基本的にかかりつけ医からのデータを元に
・非浸潤癌なら【温存+放射線】もしくは【全摘】そして【再建】の選択になる
・非浸潤癌はどこまで乳腺に広がっているかわからないから【全摘】がおすすめ
・【温存+放射線】は放射線は1ヶ月毎日当てに来ないといけない。そして癌の特性や遺伝子検査陽性なら、その後追加手術もありえる
・【再建】は形成外科とのやりとりのため、手術日が延びる可能性もあり、手術時間はそれぞれ3時間、計6時間かかる
このような説明を受けました。
非浸潤癌と聞いた時から、安全第一を考え、全摘するという気持ちはあったものの、再建については悩んでいました。
そこで形成と話をしてから決めましょうと提案されました。
その後、遺伝子検査と形成の日程を決め、
再度先生によりエコーを受けました。
エコーを見た先生は「この大きさのものならスルーする先生が多いですが、よく見つけましたね」と。
本当に見つけてくださった先生に感謝です!
ちなみに遺伝子検査は6万円…
保険適用でこの価格…
医療費限度額の申請をお忘れにならず…
転移なし
8月4日
PET-CT、MRIから2日後
かかりつけ医にて結果の報告
朝からドキドキ
ご飯は喉を通らない
笑顔が仮面のよう
夕方からの予約だったので
何日も過ごしたかのような長い時でした。
母と夫と一緒に病院に。
緊張しすぎて喋りっぱなし。
間がしんどい。
いよいよ自分の番が。
まず血液検査の結果、何も問題なし。
PETとMRIは…
「特に転移はなし」
この瞬間、全ての緊張が解けて、
あとの先生の話を覚えてないほど。笑
確か「手術先の病院に連絡を入れて、
その後そこから連絡が来る。」
「恐らくお盆前には連絡来るだろう」
そんな感じでした。笑
(手術先の病院から連絡が来たのは3日後。
土日挟んで月曜にすぐに連絡が来ました。)
本当に転移がなくてよかった…
実際に切ってみないとわからないとも言いますが、第一段階突破という感じです。
PET.MRI検査
8月2日
人生初のPET-CT、乳腺MRI
朝の予約だった為、朝食抜き(水、お茶はOK)。(昼の予約でも朝食抜きを推奨してるそうです。)
まず初めに看護師の方と受ける理由や症状などを伝え、水を受け取ります。
水はPETを受ける前には飲み切ります。
(余談ですが、PETは乳がんの場合、骨盤あたりまでしか写してもらえません。足先まで写してもらいたい場合は、言ったら写してくれるそうです。ただ、施設によっては何か症状がなければ写してもらえないかもしれません。)
PET-CT: 薬剤FDG
MRI: 造影剤ガドビストシリンジ
を投与します。
薬剤FDGは注射、造影剤ガドビストシリンジは点滴で投与していきますが、先に点滴をしている場合は薬剤FDGを点滴の針から投与できるそうなので1回で注射は済みます。
順番は空き状況等にもよりますが、私の場合MRI→PET-CTの順だった為、1回の注射で済みました。血管細いのでありがたい(笑)
MRIは胸のため、20分間うつ伏せの体勢になって撮ります。
その後はPETに入るまでに薬剤FDGを投与。
薬が全身を回るまで60分休憩。
60分後、看護師さんに呼ばれ、尿中の薬を排出するためトイレに行きます。
PETの撮影は30分間。
アイマスクを装着し、工事のような音が鳴るため、ヘッドホンをつけます。
本当に工事の音の中にいる感覚でした。
PETが終わると、また60分間休憩。
その間にきちんと撮れてるかを確認してもらいますが、もし撮れてない場合は再度撮ることになるそうです。
休憩が終わり次第、着替えて会計となります。
費用は保険適用で大体4万程
時間としては3時間30分程度
全体としては痛いことはないです。
機械があるため、撮る室内は寒いです。
毛布をかけてもらえますが、20-30分間動けないため、寒いのが苦手な方はもう1枚毛布をかけてもらうといいと思います。
注意点はPET後は体から放射線を放出してるため、子どもの抱っこや添い寝は控えた方がいいそうです。
もし、それが難しい場合は、水をたくさん飲んで尿を出すと放射線が出ていくそうです。
人体には影響がないぐらいの放射線量のため、あまり気にしすぎないでも大丈夫ですが、小さなお子さんがいる方はお水を飲むことがお勧めかなと思います!
かかりつけ医受診
乳がん告知をされた病院から
かかりつけ医を受診
乳がん告知した病院: 検診のみ
かかりつけ医: PET予約、手術施設への紹介、手術先との連携、乳がん治療のアフターフォロー
かかりつけ医を間に入れることでスムーズに進むことができます。
ちなみに、かかりつけ医が手術してもらう大きな総合病院にしてもらう元医師だった為、とてもスムーズに連携が取りやすい関係で助かりました。
かかりつけ医と話すと同時に母が涙。
母も同じ先生に診てもらっており、よく言い合いしながらも、とても良くしてもらっているそうです。
先生は「自分がどうにでもしてあげるから大丈夫」
とても心強い言葉をかけてくれました。本当に温かくいい先生なんだなと感じました。
乳がんのデータを確認した後、すぐ血液検査、PET•MRIの予約をしてもらいました。
PET•MRIの結果が2日後にわかるということで、2日後もかかりつけ医の予約をして終了。
その後気になることがあり、かかりつけ医に電話すると、先生が電話に出てくださって
先生: 「お母さん、もう泣いてないー?」
と最後には笑わせてもらいました(笑)
いい先生との出会いは本当に大切なことだと感じます。
本当にいいご縁に恵まれました。
30代はエコーかマンモか
エコーを受けるべきか。
マンモを受けるべきか。
検診を受ける際に迷う方が多いと思います。
私の乳がんを見つけてくれた先生曰く、
20代30代の場合は乳腺が発達しているため、基本はエコーのが見つけやすい。
とのことです。
ただ、先生によってはマンモが得意、マンモの機械が最新などあるため、受診するところに聞いた方がいいです。
1番はマンモ、エコー、触診全てを行うことですが、1万程かかってしまうので家計に痛手。
ちなみに私はエコーでは写っていましたが、マンモには何も写ってませんでした。
非浸潤で柔らかいしこりのため、石灰化してなくて写ってないというのもあるのかな。
私のおすすめとしては、30代は受診する病院で確認後、毎年乳がん検診を行うことが1番安心かつ経済的にも負担が少なめかと思います!
夫への報告
乳がん告知され、
すぐかかりつけ医と手術する施設を決めました。
住んでいる地域の病院がいいとは思いましたが、まだ娘ちゃんも小さいし、保育園に行ってるわけでもないので、実家のある地域の病院に決めました。
実家と自宅は2時間かからずの距離だったので、できた選択だったと思います。
手術する施設とかかりつけ医の決め手
手術する施設:乳がんの手術の多さ、母と同じ
かかりつけ医:手術する施設(総合病院)の元医師、母と同じ
信頼できる方々ということもありますが、かかりつけ医に関しては手術する施設(総合病院)で手術を行なっていた元医師のため、連携の強みがあると思い決めました。
病院よりかかりつけ医に至急予約を入れて欲しいと伝えてもらえ、30分後に予約を。
普通こんなに早く取ってもらえないのかもしれませんが、予約いっぱいなところに予約を入れてくださり、本当に感謝です。
紹介状を用意してもらっている間に
夫に電話で報告しようと思い電話したら出ない(笑)
仕方ないので、メールで
「非進潤型乳がん。恐らく転移するようなものではない。今からかかりつけ医に行く」
簡潔なメールを送ってかかりつけ医に。
かかりつけ医に着いた時に夫から連絡が。
電話のやりとりとしては
「どんな癌か」、「手術施設、かかりつけ医をどこにしたか」、「これからかかりつけ医と話をして方針が決まる」、「女性特有癌の保険に入ってたから家にある保険の書類を用意して欲しい」
この4つだけを伝えて、夫は「わかった。今から打ち合わせだから、また連絡する」で終了。
なんとも業務的で冷静なやりとり(笑)
普段はよくお互い話をしたり、バカを言ったりしますが、こういう時は夫はとても冷静で物事を整理しながら話をしてくれるため、こちらも感情的にならず冷静に判断ができて、とても助かります。
乳がん告知
2023年7月18日
乳がん告知日
針生検より11日後
結果を聞きに病院に
母と一緒に診断室に入り、先生から何か変わりがないかを聞かれた後、
先生:「結果ですが、良くないものでした。非浸潤型の乳がんです」
この時ショックではありましたが、前置きもなくすんなり言ってもらえ、ずっとモヤモヤしてたことのが、なんとなくスッキリしたように感じました。
「ほぼ乳腺症だと思う」と言われていましたが、私の中で血流があることが引っかかっており、もしかしたら乳がんかもしれないという気持ちがあったので、あまり驚きもなかったのかもしれません。
ただ、私の母が乳がんをした際「非浸潤」は全体で20%で、ほぼ浸潤だと聞いていたので「非浸潤」という結果が出て驚きがありました。
そして、抗がん剤をしないでいいかもしれないという嬉しさも。
ただ、こればかりは切ってみないとわからないと言われたので、半分期待ぐらいにしておこうと思います(笑)
ちなみに母は2mmの浸潤型乳がんでリンパ節転移なしのステージ1でしたが、2ヶ月後の手術で9mmで1つのリンパ節に転移してステージ2に。
顔つきが悪い癌だったとのことです。
手術まで本当にわからないのは不安ではありますが、母の時も先生たちは「乳がんでも1人1人違う癌です。だから、あまり調べすぎず、不安になりすぎず、普段通りの生活をしてください」と言われてたので、あまり気にせず1日1日を大切に過ごしていこうと思いました。